石川県立美術館にて3月26日(火)より開催される展覧会『特別陳列 加賀藩前田家の名刀』で“前田家3名刀”が揃うと話題になってますね。3名刀とは「大典太光世」、「前田藤四郎」、「富田郷」のことです。なかでも、「大典太光世」にまつわる伝説をご存じですか?
豊臣秀吉の養女・豪姫にまつわる逸話
NHK大河ドラマ『どうする家康』(2023年)で栁俊太郎が演じた豊臣家家・宇喜多秀家。劇中ではクローズアップされませんでしたが、秀家の正室が豪姫です。
豪姫は前田利家の四女として生まれ(生母はまつ)、豊臣秀吉の願いで秀吉の養女として迎えられます。やがて10代半ばで宇喜多秀家の妻となりました。
あるとき、豪姫が原因不明の病に苦しみ、占い師から「狐が憑依している」といわれたそう。
前田利家はなんとかして豪姫を救おうと、豊臣秀吉から“霊剣”を借りました。豪姫の寝所に“霊剣”を置いたところ、病は3日ほどで治ったといいます。
その“霊剣”こそ「大典太光世」だったのです。しかも大典太光世を秀吉に返した途端、豪姫はまた病に置かされてしまいます。すぐに大典太光世を借りて病床に置いたら再び病は治まりました。秀吉も大典太光世の不思議な力を認めて、豪姫のため前田家に贈ったのです。
大典太光世とは
「大典太光世」(おおでんたみつよ)は、日本刀の最高傑作「天下五剣」のひとつとされます。平安時代末期に筑後国の刀工・三池典太光世(みいけてんたみつよ)が作刀したことからそう呼ばれ、「大典太」と略されることもあります。筑後国は福岡県南部にあたり、現在の大牟田市付近ではないかという説が有力です。
イベント詳細
イベント名 | 特別陳列 加賀藩前田家の名刀 -天下五剣の名宝「大典太光世」が石川に- |
期間 | 2024年3月26日(火)~ 2024年5月26日(日) |
会場 | 石川県立美術館 前田育徳会尊經閣文庫分館 |
住所 | 石川県金沢市出羽町2-1 |
電話番号 | 076-231-7580 |
公式サイト | 加賀藩前田家の名刀 |