日本三名園として有名な兼六園の鎮守でもある金澤神社。地元の受験生が合格祈願に訪れる学問の神様として知られますが、ほかにも見どころがいっぱい。初詣に来られた時はお参りされたあとで散策してみてはいかがですか。
菅原道真公との繋がり
「学問の神さま」菅原道真公を祀る神社は「天神さま」「天神社」「天満宮」と呼ばれますが、なかでも有名なのは福岡の太宰府天満宮です。
加賀藩11代藩主・前田治脩が1794(寛政6年)に神社を創建した際、明倫堂という加賀藩の学校を守っていただこうと前田家の先祖である菅原道真公を祀りました。当初は竹沢御殿御鎮守天満宮と名付けられましたが、1876年(明治9年)に金澤神社と改称されたのです。
太宰府天満宮をはじめ各地にある天満宮では梅、鷽、牛といった菅原道真公にちなむものを崇拝しており、金澤神社でも「夢牛」が鎮座しております。撫でて拝むと夢が叶うとされ、合格祈願に来た受験生から人気だそう。
ほかにも合格祈願関連のツイートが見受けられました。
金澤神社「日拝神事」
金澤神社の近くにある「金城霊澤」という泉は「金沢」という名の由来と言われます。昔、芋掘藤五郎という男がその湧き水でイモを洗ったところたくさんの砂金が出てきたという伝説が残っています。
金城霊澤には冬至の日だけ、傾きかけた太陽がぴったり金城霊澤の水面に映ることから人々が集まり「金澤神社 日拝神事」が行われるそうです。2022年12月22日(木)はすでに執り行われました。
偉大な教育者・北条時敬
金澤神社に北条時敬の記念碑があります。
石川県専門学校の教師時代に後の哲学者・西田幾多郎を教え、恩師と慕われたと言われます。天文学者の木村栄も教え子でした。
北条時敬は東北帝国大学総長の時、1913年(大正2年)の入学試験で3人の女子に入学許可を出したことで知られ、3人は日本初の女子大学生となりました。官報に入学許可が掲載された8月21日には「女子大生の日」とされます。
金澤神社の情報
スポット名 | 金澤神社 |
所在地 | 石川県金沢市兼六町1-3 |
電話番号 | 076-261-0502 |
HP | https://kanazawa-jj.or.jp/ |
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