お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二がオーナーを務める競走馬・オマタセシマシタがホッカイドウ競馬の門別競馬場から石川県の金沢競馬場に移籍することが決まりました。
オマタセちゃんが移籍することになった経緯
まずはジャンポケ斉藤とオマタセシマシタの関係に少し触れておきます。
2001年度のJRA賞年度代表馬・最優秀3歳牡馬として知られるジャングルポケットは童謡の曲名を由来に名付けられたとか。そして斉藤慎二は競馬好きだったことからその名馬をヒントにトリオ名を考えたそうです。
斉藤は名馬ジャングルポケットが2021年3月に息を引き取ったことを知り、運命を感じてその子ども(ジャングルポケット産駒・ハロウィーンの2020/牝1)を購入して馬主となりオマタセシマシタと名づけました。
“オマタセちゃん”ことオマタセシマシタは今年6月に北海道沙流郡日高町にある門別競馬場でデビューしましたが、初勝利を飾れぬうちにシーズンが閉幕。他の競馬場に移籍することを考えました。
斉藤は地元の千葉県にある船橋競馬場を目標としていますが、それには獲得賞金が足らず、他の競馬場で賞金を稼いでから船橋競馬場への移籍を目指そうというわけです。
移籍先に金沢競馬を選んだ理由とは
ジャンポケ斉藤はオマタセちゃんの移籍を自分たち芸人に置き換えて「ルミネでやるか、グランド花月でやるか無限大ホールでやるか」というような決断だとたとえていましたが、なぜ金沢を選んだのか。
北海道でオマタセちゃんを見守ってきた調教師・田中淳司さんの助言が大きかったようです。田中さんは門別競馬でのシーズンを終えたオマタセちゃんの体調について「いまのところ問題は無い。2歳の牝馬とは思えぬほど疲れなども心配ない」と教えてくれました。
そんな田中さんが選択肢はいろいろあるなかで「オマタセちゃんはコーナーがゆったりしたコースの方がいいと思う。後ろの緩さもあるウマなので、そういった意味でも金沢が一番有力じゃないかな」と推してくれたのです。「コーナーが合う」というアドバイスは斉藤にとって大きかったようです。
さらに金沢競馬のトップジョッキー吉原寛人さんがオマタセちゃんを気に掛けてくれていることもあり、斉藤は「吉原騎手に乗って欲しい」と強く願ったところ、田中さんも「そう思います」と応じたことで金沢移籍が一気に進みました。
田中淳司調教師や吉原寛人騎手、そして応援してくれるファンたちのおかげだという斉藤。「馬主1年生なのでこの恵まれた環境に甘えさせていただきます」と感謝していました。
金沢競馬移籍に期待する声が続々
ちなみに金沢競馬は12月24日で閉幕するため、オマタセちゃんが年内で出走する可能性は2回だとか。結果を出して賞金を稼ぐことができれば次は念願の船橋競馬に移籍するかもしれません。
金沢競馬場の情報
施設名 | 金沢競馬場 |
所在地 | 石川県金沢市八田町西1 |
電話番号 | 076-258-5761(石川県競馬事業局) |
☆金沢の情報