6月第3日曜日は「父の日」で、今年は19日にあたります。父の日に先立ち、金沢市に本社がある企業、ヴィスト株式会社が子育て中の男性社員2人にインタビューを実施。育児をしながら活躍するふたりの、家族や仕事との向き合い方とは。
金沢市広岡に本社があるヴィスト株式会社は、石川県・富山県で、精神疾患や発達障害などの人を対象に就労支援や放課後等デイサービスなどの自動支援サービスを展開。社員のライフワークバランスも重視する同社では、2022年10月の育児・介護休業法の改正に先駆けて「男性育休」を取得した社員や、育児と両立しつつキャリアの幅を広げている社員を紹介しています。
社内で男性育休取得の第一人者になって
「相談支援センターヴィスト とやま」で相談員を勤める江川貴浩さんは、入社1年目の2018年に8ヵ月の育児休業を取得。当時はマネジメント職であるセンター長だった江川さんですが、生まれたばかりの娘が医療ケアを必要としていたり、産後に妻が体調不良になってしまったりと、「仕事していられる状況ではない!」とまで追い詰められてしまいました(詳細)。
そんな状況を江川さんは職場の仲間に相談すると、「育休取るのもありじゃないの?」との言葉が返ってきました。自分が育休を取得することを想定していなかった江川さんですが、その言葉に背中を押され、社内初の男性育休取得者となりました。
現在の江川さんの業務は利用者の面談が多く、仕事は夕方からや土日が多いとのこと。フレックスな働き方が可能なため、普段は娘の朝の経管栄養の用意、保育園への送り、お風呂などを任されています。保育園の生活発表会を参観することもあるそう。回復しパートとして働く妻とともに子育てし、子どもが体調を崩した時は交代で休みを取っているとのことです。
妻も自分も育児家事を理由にキャリアを諦めない
山崎敬太さんはコーポレート部門(人事企画)で、新卒人事責任者として採用から育成、研修などを担当すると同時に、小学校4年生、1年生の父でもあります。家庭では家事や育児を項目で分担するのではなく、おおよその週単位で予定を確認し、日によって子どもの迎えや食事作りを分担していると言います(詳細)。
また、授業参観や通知表渡しなど、学校の行事には半休を取得し参加するよう努めているとのこと。同じ父親と学校行事で会うことは少ないそうですが、山崎さんは「『仕事だから、子どもの行事に行けない』という言いわけができる時代ではないと思っています」と語ります。
妻もヴィストの教室長として働く山崎さんは、自身が教室長からコーポレート部門に異動したことで時間の融通がきくようになり、家庭と仕事を両立がしやすくなったそうです。現在は「自分も妻も、家庭の育児家事を理由にキャリアを諦めない」をモットーに、大学時代に学んだ心理学を活かし、婚活イベントの司会やコーディネーターとしても活躍しています。
ふたりの話からは本人たちの家族と関わりたいという意思に加えて、職場の理解や協力、家族との時間を確保できる勤務体系も大切なことが伝わってきます。
総務省の調査によると、共働き世帯の割合が全国3位の富山県、6位の石川県で事業を行うヴィストは、働く父親たちの姿を紹介することで事業展開エリアでの男性の家事育児参加を促し、企業理念である「あらゆる人に働く希望を、心豊かなStoryを」を示したいとしています。
企業名 | ヴィスト株式会社 |
本社所在地 | 石川県金沢市広岡1丁目2-14 コーワビル |
創業 | 2012年7月1日 |
URL | https://visst.co.jp/ ヴィスト株式会社 |